結城紬の生地に松煙染で染めた紬です。
柄は江戸小紋の柄がパッチワークで入っています。
松煙染は、松の煤(すす)を使った染色です。
松などの脂分を含む木を燃やして得た煤が原料となっています。書道に使われる墨も同じものを原料としており、染材としてよりも墨として発展してきました。
墨の原料となるのは煤と*膠(にかわ)で、それをを練り合わせたものが墨になります。墨には大きく分けて2種類あり、松を燃やしたときの煤を使うもの(松煙墨)と、菜種・胡麻・桐などの植物油を燃やした煤を使うもの(油煙墨)に分けられています。
松煙染には、膠で固めていない松煙を使った染色です。
状態は、未使用に近いです。
身丈159cm
裄68cm
袖丈49cm
前幅26cm
後幅29cm